もしChatworkのサーバーに障害が起きて、ある日突然チャットのやり取りが見られなくなったら、どうしますか?

過去のプロジェクトで決まった内容、クライアントとの約束、退職した人とのやり取り…。

すべてクラウド上にしかない状態は、思っている以上にリスクが大きいかもしれません。

この記事では、ChatworkのチャットログをBCP対策として保全する方法と、今日からできる具体的な備えについてご説明します。

Chatworkのチャットログを失うとどうなるのか

普段何気なく使っているChatworkですが、そこに蓄積されたやり取りは、実は会社にとって大切な資産です。

失ってから気づくケースが多いので、まずはリスクを把握しましょう。

過去のやり取りが見られなくなる瞬間

Chatworkには表示できるメッセージの制限があります。

さらにフリープランの場合、40日を過ぎたメッセージは閲覧そのものができなくなります。

「あの案件の仕様、チャットで決めたはずなのに見つからない」。

こんな経験、ありませんか?

データ自体はChatwork側に残っているとはいえ、画面から辿れないのは「見えない」のと同じことです。

しかもサービス側の仕様変更やサーバー障害が起きたとき、ログが一時的にでもアクセスできなくなるリスクもあります。

BCP観点で想定すべき3つのリスク

チャットログの喪失リスクは、表示制限だけではありません。

BCP対策として考えるなら、以下の3つのシナリオも視野に入れておく必要があります。

  1. サービスの仕様変更や料金改定:クラウドサービスの利用規約は事業者側の判断で変更されることがあり、保存期間の短縮やプランの統廃合が起きる可能性はゼロではありません。

  2. 大規模なシステム障害:2024年7月に発生したCrowdStrikeの障害では、世界中のクラウドサービスが影響を受けました。Chatworkに限った話ではなく、クラウドに依存するサービスには常にこのリスクがつきまといます。

  3. アカウントの停止や組織変更:退職者のアカウントが削除されたり、組織再編でチャットルームが整理されたりすると、そこに含まれていたやり取りにアクセスできなくなることもあります。

どれも「まさか」と思うようなケースばかりですが、起きてからでは取り返しがつきません。

だからこそ、事前の備えが大切なのです。

ログを残しておくことで得られる安心感

チャットログをローカルに保存しておけば、Chatwork側で何が起きても手元にデータが残ります。

これがBCP対策としてのバックアップの基本的な考え方です。

とくに、退職者とのやり取りや、契約時の合意内容が含まれるチャットは、後から確認できるかどうかで業務に大きな差が出ます。

「いざというときに見返せる」という安心感は、地味ですが仕事を進めるうえで本当に大切なものです。

BCP対策としてチャットログを保全する方法

では、具体的にどうやってChatworkのログを保全すればいいのでしょうか。

方法はいくつかあるので、それぞれの特徴を見ていきましょう。

バックアップすべきデータの種類を整理する

まず、何をバックアップするか決めるのが最初のステップです。

Chatworkに蓄積されるデータは、大きく分けて「メッセージ」と「ファイル」の2種類。

メッセージには、普段のやり取りだけでなく、タスクの内容や決定事項なども含まれます。

ファイルは画像やPDF、動画など、添付されたものすべてが対象です。

とくにファイルはストレージ容量を使うので、有料プランでも10GB/ユーザーの上限に達してしまうことがあります。

BCP対策として考えるなら、メッセージだけでなくファイルも含めて丸ごと保存しておくのが理想的です。

主なバックアップ方法を比較する

チャットログを保全する方法は、主に3つあります。

  1. 手動でのコピーや印刷:一見手軽に思えますが、ルーム数が多いと現実的ではなく、定期的に続けるのも難しい方法です。

  2. GAS(Google Apps Script)を使った自動取得:プログラミングの知識が必要で、APIの制限にも引っかかりやすいのが難点です。設定やメンテナンスにも手間がかかります。

  3. バックアップ専用ツールの利用:インストールして設定するだけで自動的にログを取得してくれるものであれば、技術的な知識がなくても始められます。

どの方法を選ぶかは、チームの規模や技術力によって変わりますが、「続けられるかどうか」が一番大事なポイントです。

エンタープライズプランのCSVエクスポートだけでは不十分な理由

Chatworkのエンタープライズプランには、CSV形式でチャットログをエクスポートする機能が用意されています。

「公式機能があるなら、それで十分じゃないの?」と思うかもしれません。

しかし、CSVエクスポートはあくまで「生データの書き出し」。

実際に開いてみると、メッセージが1行ずつ並んでいるだけで、誰がどんな流れで話していたのかが非常に読み取りにくいと感じるでしょう。

BCP対策や監査対応でログを確認するとき、会話の文脈が分からないと正しい判断ができません。

その点、HTMLビューア付きのバックアップツールなら、Chatwork風のデザインのまま過去のやり取りを見返せます。

サイドバーでルーム一覧を確認したり、DM名の自動補完で目的の会話にすぐアクセスしたりと、ITに詳しくないメンバーでも直感的に使えるのが大きな違いです。

保全したチャットログを業務に活かすコツ

バックアップを取るだけで終わりにせず、保存したログを活用する仕組みまでつくっておくと、BCP対策としての価値がぐっと上がります。

ここでは、長く続けるためのポイントをご紹介します。

定期バックアップの仕組みをつくる

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バックアップで一番大変なのは、実は「続けること」です。

最初にまとめて取得しても、その後の更新分が抜けてしまうと意味がありません。

自動で差分を取得してくれる仕組みがあれば、設定した後は放置するだけでデータが蓄積されていきます。

チャットワログさんなら、スケジュール設定をしておくだけで全参加ルームのメッセージとファイルを自動で取得してくれます。

レートリミットの範囲内で優先順位を判断してくれるので、ユーザーが手動でルームを選ぶ必要もありません。

一度設定すれば、あとは放置でOKという手軽さが続けやすさにつながります。

保存したログを監査やナレッジに活用する

バックアップしたチャットログは、BCP対策だけでなく、普段の業務にも役立ちます。

たとえば、過去のプロジェクトでどんな判断をしたのか、クライアントとどんな合意をしたのか。

こうした情報をログから引っ張ってこられると、「言った言わない」のトラブルを防げます。

コンプライアンスの監査対応でも、チャット履歴を文脈ごと提示できるのは大きな強みです。

CSVのような生データだと会話の流れが読みにくいですが、HTMLビューアで保存しておけば、Chatwork風のデザインのまま確認できるので、ITに詳しくない監査担当者にも共有しやすくなりますよ。

BCP対策のチャットログ保全は「今日から」始められる

Chatworkのチャットログは、気づかないうちにどんどん見られなくなっていきます。

「大丈夫だろう」と思っていても、いざ必要になったときに後悔することになるかもしれません。

BCP対策としてのデータ保全は、難しい仕組みを構築する必要はありません。

たとえばチャットワログさんは、インストールして初期設定をするだけで、環境が整います。

買い切り1,980円で、技術知識がなくても手軽に始められるのも魅力です。

データはすべてローカルに保存されるので、外部サーバーに送信されることもなく、セキュリティ面でも安心して使えますよ。

リスクを最小限に抑えるための備えを、ぜひこの機会に整えてみてください。